5才の子供を持つ母親です。
子供の乳歯に虫歯が出来たので歯医者さんに連れて行ったのですが麻酔を打たれたりキーンと鳴るドリルで削られたり恐怖の連続だったらしく治療中に泣いて暴れて大変でした。
最新の医療であるアメリカ歯科標準治療でも同じような治療方法なのでしょうか?
松岡祥子
G.V. BLACK DENTAL OFFICEで行うアメリカ歯科標準治療では乳歯(子供の歯)の治療では麻酔は使いません。
キーンと鳴るドリルも使いません。ラバーダムも使いません。
子供と話しながら治療します。
つまり永久歯とは全く違う治療方法になります。
なぜなら乳歯と言うのは永久歯が生えてくるまでのスペーサーであり永久歯が生えてくるまでがんばれば役目は終わるからです。
その役目の期間は平均して6年ほどであり永久歯の虫歯治療で期待される何十年とはスケールが違うのです。
従って虫歯の進行を遅らせ永久歯が出てくるまで歯が抜けないようにしその間、歯痛などのトラブルが起こらないようにすればOKということなのです。
また、虫歯治療中は無痛で子供が安心して治療を受け恐怖心をいだくことはないということが満たされれば乳歯の虫歯治療の目的は達成されることになります。
アメリカ歯科標準治療の具体的な治療方法は治療中は子供と話しながら特殊なハンドインスツルメントで手のみで虫歯を除去しハイブリッドのアマルガムを詰めるということです。
実際の症例で見てみましょう。
6才小学校1年男子の口腔内です↓。
乳歯と永久歯が共存する混合歯列期になっています。
上の歯には虫歯はありません。ところが下の歯です↓。
乳歯に4本虫歯がありそれらはアメリカ歯科標準治療の乳歯の虫歯の治療方法で治されています。
3才で4本が虫歯になり治療しましたが泣く事もなく山崎先生とお話しながら4本を20分くらいで終了しました。
治療費は1本1万円です。
3年経過しても何の問題もなく歯科治療をいやがる事もなくProphy には定期的に来ています。
アマルガムの水銀は無機水銀であり体に有害なのは有機水銀ですから全くの別物でアマルガムはアメリカでは安全な歯科材料だと認知されていますが日本ではなぜかマスコミが真実を報道せずいたずらに危険を煽っています。
アマルガムに含まれる銀は抗菌作用があり虫歯の拡大を防ぐので一度治療をしてしまえば永久歯が生えてくるまでの6年ほどの間であればかなり大きな虫歯で歯質を大規模に失っているとしても持ちこたえる事は容易です。
ハイブリッドアマルガムというのは通常のアマルガムに接着性を持たせた物でよほどのことがなければ取れてくる事はなく信頼のおける頼もしい歯科材料です。
この10年で特に進歩しました。日本の歯医者さんはなぜかアマルガムに対する知識がない人がほとんどであるとしても今から何十年も前の常識でありそれをはずかしげもなく話すので国際学会のランチタイムなどでアメリカのDentistたちからは大笑いされています。
最後になぜ乳歯はスペーサーとして永久歯が生えてくるまでがんばらなければならないのか?ということですが乳歯が早く抜けてしまうと6才で生えて来る第一大臼歯が抜けたスペースを目指し前方方向に移動し後から生えて来る永久歯のスペースを奪ってしまうからです。
その代表的な例がスペースがなくなり最後に生えて来る犬歯が横に飛び出した状態になるいわゆる八重歯です。
将来間違いなく歯列矯正が必要になるのでそのような治療を行わなくても良いように予防的な意味でも乳歯は適切な治療をして永久歯が生えてくるまでは抜けないようにしようということなのです。
06/21/16
03/28/18 updated
Gifu-ken Takayama-shi
Yamaguchi-cho 1392-1, JAPAN
TEL/FAX : 0577-62-9434
E-mail: info@gvbdo.jp