右下第一大臼歯は高校の頃に、銀歯になってしまい23歳の時、ガムを噛んでいたら取れたので、会社の近所の歯医者さんでメタボンにしました。
歯の中が虫歯になっていたそうです。
虫歯を治してメタボンにしたのですが、白い部分が3年で割れてダメになったので、週刊誌で名医と呼ばれた歯医者さんに行き、今度は自費のゴールドクラウンにしてもらいましたが、5年で穴が空いて、歯とクラウンのつなぎ目も明らかに段差があります。
私の疑問は、私はちゃんと歯磨きもして、フロスもして、歯医者さんの定期検診にもちゃんと行っているのに、クラウンはなぜダメになるのか?ということです。
一生持つクラウンがあるというのであれば、どのようなものか知りたいです。
やっちゃん
結論:
現在の日本でクラウンがダメになるのは治療方法に問題があるからです。
G.V.BLACK DENTAL OFFICEで行うアメリカ歯科標準治療はクラウンは一生持つように治療をするので一生持つのは当たり前です。
説明:
一生持つクラウンはあるかのか?ないのか?という質問への答えは、ある!ということになります。
アメリカ歯科標準治療というのは教育システムが出来上がっており、ちゃんとした歯科大学と大学院で臨床トレーニングを受ければ、アメリカの歯科医療が過去100年に渡り積み重ねてきたアメリカ歯科標準治療技術をマスターできるようになっています。
アメリカには、そのような治療を受けた人々が多くいるわけで80歳の老人が30歳の時に受けたゴールドクラウンが、まるで昨日Delされたかのような輝きで、何の問題もなく機能しているということは、よくある話なのです。
私の師であるランド先生は歯科医師として50年のキャリアを持っていたので、治療後何十年を経てもびくともしない症例を実際に見せてもらえるチャンスが多くあり、習ったことをちゃんとすれば、このような結果になるということを実際に見ることで学んだのです。
G.V. BLACK DENTAL OFFICEは開業して、まだ24年ほどにしかなりませんが、ゴールドクラウンに関しては、問題が発生しやり直したものは1症例もなく、ブリッジも同様ですから、今後も同様な結果になると考えています。
つまり、正しいやり方で、奥歯にゴールドクラウンを被せた場合、そのクラウンは一生持つ!ということを私は断言したいと思います。
ただし、個人による適切な日々の管理と歯科医師による定期的なチェックが行われた場合という条件付きにはなりますが。
ということで実際の症例を見ることにします。
Nikkiです。
ダイジェストでお伝えしますが、詳しい内容を知りたい人は、Nikki@CASUISTICAへどうぞ。
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March 11, 2001
Nikki #30 Prep
今日の一番はNikkiでした。
#30 Prepです。
#30は昨日AmalgamCoreをした歯です↓。
拡大してみましょう↓。
1時間をかけて完成したPrepです↓。
拡大してみましょう↓。
Prepの最低条件はクリアランスとマージンです。
これだけ拡大してもはっきり見えるマージンであればクラウンはうまく行きます。
クリアランスはクラウンの厚みである1.5mmが基本ですが、あまりにも基本的なことなのでここでは述べません。
ということで、NikkiのTIFFは来週Delですから期待は大きくなります。
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この後、歯科技工をしてクラウンを自分で作るのが世界の一流と呼ばれるDentistです。
クラウンをDel(装着)するのは早ければ早いほど体にはやさしく予後も良いわけですが、技工の時間が必要なので、可能であるならば24時間後のアポがベストというのが現状です。
参考:技工をする理由
Prepの次にはクラウンのDelです↓。
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March 14, 2001
Nikki #30 Del
Nikkiは#30 Delでした。
今日はTIFFのクラウンのDelでした↓。
Niceです。拡大してみましょう↓。
ゴールド独特の模様が浮き出しています。
たいへん綺麗なクラウンです。
お口の中に宝飾品を持っている人は日本にはそう多くはいません。
京都では間違いなくNikki一人です。
しかも、この宝飾品はNikkiの健康回復にも役立つのですから、最高のクラウンです。
正面から見ても非常に安定した様子がわかります。
これでNikkiの修復治療は完成しました。
参考:Cazzanigaの金細工
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そしてこのクラウンは7年2ヶ月が経た現在、全く問題なく機能しています↓。
正面の様子↓
05/18/08 本日の様子↑
上の歯の様子です↓。
05/18/08 本日の様子↑
下の歯の様子です↓。
05/18/08 本日の様子↑
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一番最後の写真の向かって左下のゴールドクラウンが7年2ヶ月問題なく過ごしてきているクラウンです↑。
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このクラウンは特別な作り方をされているので、アメリカの一流のDentist間ではTIFFと呼ばれて、特別扱いされるクラウンです。
兎に角、手間暇惜しまず作るので、通常のゴールドクラウンを作る2倍以上の時間がかかるのです。
言うまでもなく、高い歯科技工の技術を持っていなければ作ることのできないクラウンです。
どんなクラウンかとローラ浜松の#14を拡大すると、クラウンの表面は鏡のようになっているので全てのものが写り込んでいます。
そんなクラウンの表面はこんな感じになっています↓。
アメリカ歯科標準治療では歯科治療はArt & Scienceと呼ばれる所以が、このようなクラウンを見ていると良くわかるのです。
カッツアニーガ工房の作品はバチカンのシスティーナ礼拝堂で、法王様の聖杯として、堂宇を飾りますが、その宝飾品と同じルーツを持つ物が、お口の中で一生輝き続けるのですから、このような治療を受けた人は元気にならないわけがないのです。
クラウンについてはDental Diaryで頻繁に出てくるので、そのつど見ていると、Dental IQは高まっていって、一生持つクラウンというのはどういうものか?という答えには自分で答えられるようになります。
12/01/08
04/13/18 updated
*** 虫歯・神経治療***
01. 究極の虫歯治療とは
02. ラバーダム・奥歯
03. ラバーダム・前歯
04. 虫歯の再治療
05. お気楽レジンの問題
06. メタルフリーの罠
07. GI・グラスアイオノマー
08. 楔(くさび)状欠損
09. ガルバニックショック
10. 保険の銀歯の問題点
11. スライスカット
12. 一生持つクラウンの治療
13. 一生持つブリッジの治療
14. 奥歯に白い歯はダメ!
15. 口臭の原因は虫歯
16. 神経の治療・RCT
17. 蓄膿症(歯原性上顎道炎)
18. 審美歯科の注意点・RCT
19. 歯周病の治療方法
20. 歯周病と痴呆症
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